〔ダイエットと健康〕

 世の女性の多くは、いつまでも若い頃の、引き締まった、美しい体型を保ちたいと願っている事でしょう。
この事は何も女性に限った事ではありません。私たち男性も同じ願いはあります。中年の肥満は生活習慣病
の元凶でもあります。食べることによる“満足感”はお腹が満たされることだけで得られるものではなく、
“五感感性”を刺激して得られる"快感"を味わっていることも大きいことです。 
 
 ダイエットによって、急にこの快楽が制限されてしまったらどうなるでしょう。脳は今までに記憶された
“食の快感”を求めて、余分に食べることに執着しはじめてしまうのです。いつもなら我慢できても、人間
関係や仕事上のストレスを感じたときや、女性ホルモンのバランスが乱れる生理前など、心身に変調をきた
すと、精神の安定を求めて、津波のように“食欲”が押し寄せてくるのです。無理なダイエットを続けてい
ると、月経周期が乱れることがあるので注意して下さい。生理不順はダイエットによるストレスで体が生命
の危機を感じ、危険信号を発している状態なのです。反対に、ストレスの少ないおだやかなダイエットをし
ていれば、月経にはほとんど影響はありません。無理なダイエットがきっかけで無月経になると、これはも
う警戒警報です。
 

 食べることをやめると、確かにみるみる体重は落ちていきます。これで「体脂肪が落ちた」といって喜ぶ
人も多いかもしれませんが、食事制限による“ダイエット”で真っ先に落ちるのは、実は筋肉なのです。焦
って、急な無理な食事制限によるダイエットは、かえって食への欲求不満を駆り立て、かえって食事を制限
していることの“ストレス”に苦しめられることも少なくありません。一度、ダイエット前の食事量に戻す
と、基礎代謝量が低下した分だけエネルギーが消費されず、体脂肪として蓄えられる量が増えてしまうので
す。これが「リバウンド」のしくみです。無理な計画で食事制限をすると、かえって太りやすくなってしま
うわけです。 

 無理なダイエットをしていると、一度食べ物の誘惑に負けて食べ始めると、脳の抑制が効かなくなり、限
りなく過食を続けてしまうことが多いようです。そして、ストレスがたまるとまた過食に陥って快感を味わ
い、リバウンドしてしまう。このように無理なダイエットは「摂食障害」の悪循環に陥る危険性もあるので
す。健康に過ごすためには、これら無理な“ダイエット”をしている人は十分に注意して下さい。